左右両方が利き手でもOKだよね(その2)

  • 2023年03月21日

2023年もよろしくお願いします。

北海道旭川の研師 中野由唱です。

その昔、「二刀流」と言えば二刀を用いる二天一流兵法の開祖 宮本武蔵を連想したものですが

今は、アメリカメジャーリーグベースボール(大リーグ) ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手の活躍で近頃は使われるようになった言葉、それが「二刀流」です。

 小学生の頃に左右両方の手を使い分けることを覚えた私は中学・高校時代に好きだったスポーツ(球技)のほとんどを左右二刀流でプレーしていました。

 

バレーボール

バスケットボール

卓球

テニス

ボウリング

サッカー (この場合は足)

野球

野球は学校の軟式野球クラブに入っていました。

中学2年の時に右投げ右打ちを左投げ左打ちに転向しました。

 

ゴルフ

 日本刀研ぎの修行に入ってからやめましたが、30才代で覚えたゴルフは練習場に左打席が少なかったので右で打っていました。

 

パークゴルフ

 こちらは左打ちです。

 

目や耳にも利き目・利き耳があるそうです。

「人間、せっかく同じ手 同じ足を二本ずつもっているのだから、その片方しか使わないのは勿体ない」

これが私の持論です。

 

刃物を研ぐ世界で機械研ぎでも手研ぎでも、両手を使うように努めると、その研ぎに係る手間とスピード、仕上り精度が大きく向上します。

 

刃物には必ず、左右の向きがあります。

両手を使うと研磨機のスイッチの位置、ハンドル、レバーなどの握り方向・研ぎ面目視のための身体移動などを気にせずに目線が一定で上半身が安定します。

その結果、仕上りが安定した研ぎになるのです。

更に精度の高い仕事へと繋がります。

 

左利き用の蕎麦切り包丁もそうですが
砥石を使った手研ぎでも、刃の形状によって右手で研ぎ難い刃物もあります。

 

円形状の丸刃や半月形のスライサー、片刃の刃についても右手で研ぎ難い刃物が多いです。

「研ぎ難いなぁ 」と感じる時、ふと思い出す事があるんです。

それは、私が小学校に入学前に左手を右手使いに変える練習を強制的に課し実行してくれた両親のことです。

その当時は右利きに修正することは当然の事でした。それでも、今 私は両親に感謝してます。
私を左利きに産んでくれたこと。利き手強制改造計画を実行してくれたこと。

この両親あればこその私なんです。

研師として二刀流である自分が誇らしい!!

両親が与えてくれた改造計画が箸と鉛筆についてのみだったことにも大感謝です。

 

by 中野由唱 よしどん