【北海道胆振東部地震 の 翌日】
- 2018年10月07日
ひと月ぶりのブログです。読んでくれてありがとうございます。
9月6日はミラサポ講師として、派遣先を訪問することになっていました。
その日は何故か、午前3時に目が覚めていました。そして3時8分、北海道で震度7の地震が。それから20分後、今度は大停電が北海道全域を襲いました。
道路の信号機もすべて消え、いつ復旧するのか分からない不安だけが残りました。
止むを得ず、6日の訪問は延期することにしたのですが先方と電話もメールも使えず 連絡がつきません。ダメもとで延期する旨のメールを送信しました。
午後になって、私の携帯に先方からの電話が入り ようやく連絡が取れました。
協議の結果、翌日の訪問となりました。
今回の派遣先はオリンピックで有名になった冬のスポーツ カーリングの街 北海道北見市です。
北見市と言えば、北海道の市町村の中で一番広い面積で玉ねぎの生産量は日本一なんです。
その北見市で農業収穫機を独自に製作し、利用者から直接感想を聞きとりながら改良を加えている、そんな探求心旺盛な企業です。既に発売した機械で「もっと長持ちする刃にしてほしい」と声が上がり自社で考案中の刃物の形状について 刃物専門家 のアドバイスが欲しい、またオリジナル刃物の開発・導入についての支援も受けたい、という相談内容でした。
機械製作の現場で付属の刃物について、独自に開発を進めることはあまりないことです。
具体的に言うと
- 機械のもつ能力(機械性能)
- 使用目的(個人差があります)
- 使用条件(最良から最悪まで)
- 試行したデータ(要詳細)
- 現状結果
- どうしたいか(改善要件)
以上のことを一元化して改善することは容易ではありません。
もし刃物メーカーがこの開発に着手すれば、一年がかりで1000万円の仕事になります。
データを収集しながら2、3パターンの刃物を4、5回は造り直すことになるでしょう。
しかも全て単品製作です。
私の場合「そのお客様に一番合った機械刃物は何か」を考え続けた40年の経験を重ね合わせて、開発に係る時間と費用を最大限に抑えて、最初の試作で90%の完成度と90%の費用削減を目指します。
F1レースでタイヤ交換のタイミングと選別を誤ると、たとえ世界一速いエンジンを搭載していてもチェッカーフラッグは受けられません。
前にも述べたように、
機械性能、使用の目的と条件、現状の把握と変動する環境、を全て加味して設計します。
この作業は難しいというより、手間が掛かるのでやりたい人はいないと思います。
しかし、この手間が完成度を時には100%にもてくれるんです。
手間ひまを掛けることが敬遠される時代ですが、この手間を惜しまずにこれからも仕事を楽しんで行きたいと思うのです。
専用刃物は現在設計途中です。
最後まで読んでくれてありがとう。
by中野由唱 よしどん